つれづれネタ帳

プロットっぽい何か。

第一夜 ep1-4

 

ロッテを受付嬢に預け、応接間にミハイルを通すルクス。


ル「まずアイザックの事を話すにはこの組織を知ってもらわねばなりませんね」

 

ミ「組織?」

 

ル「ここの表向きは資料館ですが その内部は教会の裏側面を請け負う

我々ビブリオテカです」

 

ミ「……へぇ」

 

ル「この国の神話はご存知で? 」

 

ミ「神がこの地に降り立ち その時舞い上がった砂やら岩から人間が生まれたってやつか?」

 

ル「ええ、そうです。そして、あれには続きがある。
やがて神は来たところへ還ったものの、その器は簡単には朽ちず、無数の欠片はいつしか姿形様々に各個意思を持ち、神が人々に与えた神のテレマ(心)を求め彷徨い、人間を誑かし喰い殺す存在となった。それを魔物(成れの果て)といい、そんな魔物から人々を護り導いた、最初の人間がセイリオス。
彼と同じ志を持つ者が集い生まれたのがこの組織だと言われています。
普段は数の多い幽霊(ゴースト)を相手にしてますがね ははっ」

 

ミ「神の魔物(なれのはて)ねえ…」

 

ル「…そしてアイザックは、
頂点に座すセイリオスの名を継ぐ者
すなわち 継承者なのです」

 

ミ「!」

 

ル「まだ若い彼を私は見守っていた…
しかしあの夜 彼は幽霊に魂を半分奪われてしまった」

 

ミ「は?」

 

(ミハイルは自分があそこに留まった事で自分につきまとうマリーによる被害が発生した事を知る。)

 

ミ「(…あいつ)…ってことは(俺が要因…)」

 

ル「え?」

 

ミ「いや なんでもない

 

それより半分てなんだ 魂を取られたらどうなる?」

 

ル「見分けられる者が組織におります 前例から度合いにもよりますが、その場で死ぬか、抜け殻のようになっていずれ死ぬか、成長が止まり徐々に弱り死ぬかです」

 

ミ「……どれにせよか」

 

ル「取り戻すのが一番ですが、組織は全力で他にも生かす方法を探しています
今の彼は 自宅である教会と本部以外へは外出禁止。絶対安静なんです。
けれど、このままでは…」


ミ「……!」

 

 

 

アイザックのいる執務室の扉を勢いよく開いたミハイル。

ばたーーーーーーんッ

ミ「おい!!」

 

アイザック「!?」

 

 

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