つれづれネタ帳

プロットっぽい何か。

第一夜 ep1-6

 

幹部たちが集まっていた嚮導の間へと飛び入り参加するミハイル。

バターーーンッ!!


ミ「失礼。俺はミハイル・バートランド アイザックの処遇について直訴に来た」

 

幹部たち「ざわざわ…

誰なんだ?

会議中だぞ!

不審者をなぜ通した!

連れて行け」

 

ミ「そこのそいつ 魔物だな?」

 

幹部「!」

 

ルキ「…(ぽかんとしてる」

 

ミ「俺はそこの魔物の気配を追ってこの部屋を当てた 俺にはその類の気配がわかる!戦える!この組織に所属してもいい!その代わりアイザックも共に外へ出ることが条件だ!」

 

幹部たち「なんだって!?

いきなり来てバディを組ませろと?面白いやつだ。

しかもアイザックと…

バカを言え 侵入者だ!捕らえろ!

彼は一体?」

 

ルキウス「………(無表情」

 

アイザック「ミッ ミハイルさっ……ま、待って…!」

 

幹部たち「セイリオス様…

セイリオス様だ…」

 

アイザック「こ、この方は 僕の恩人です…!
あのっ お願いします!
…僕に 権限があると言うなら
僕たちに機会(チャンス)を下さい!!
全責任は僕が取ります。

セイリオスの名において」

 

驚く一同。

 

幹部たち「……初めてあんなにお言葉を述べられる姿を見た

先日まで死人のような顔してたのにまともにしゃべれたんだな

おいっ!お前たち失礼だぞ!

…いや、しかし、それなら正式な手順を踏むべきでは?

飛び込んでくるようなタイプには向かないでしょ」

 

アイザック「……僕は…生きる可能性を自分でも探してみたい…諦めたくないんです!!」

ルキウス「…フッ…」

 

ルキウスはなんだか少し嬉しそうに笑う。

 

ルキウスが「…いいんじゃない?そこの…ミハイルくん?それなりに使えそうだし
箱入りのまま死を待つより得るものはあるかもよ?」

 

幹部たち「ルキウス殿!?

ですが!こういうことは慎重に!」

 

ラブレー「ふむ。恩人というのは確かですかな?ルクスくん」

 

ルクス「は、はい(部屋に2人がいないのを知り急いで来たので息切れ」

 

ラブレー「わかりました。
では、お二人には1つ任務を任せます。その結果から処遇を改めて決める事に致しましょう」

 

幹部たち「!?議長!?正気ですか!」

 

ラブレー「『汝の意志することを行え(テレマ・テレーマ)』セイリオスの導きのままに」

 

幹部たち「………」

 

アイザック「…!!ありがとう…ございます…っ!!」

 

ラブレー「ルクスくん後のことは任せても?」

 

ルクス「はい 2人とも行きましょう」

 

ミハイル「なんとかなったなー」

 

アイザック「貴方には二度も助けましたね」

 

ミハイル「気にするな それにまだスタートラインに立っただけだろ?」

 

アイザック「それでも僕は、貴方に会えてよかった…貴方を信じます!
任務成功させましょうねっ」

 

ミハイル「……いいのかなー?そんなに簡単に人を信じて〜?騙されてんじゃないのー?」

 

アイザック「ええっ!?そんな事ないです 君はきっといい人です」

 

ミ「はぁ〜先が思いやられるな〜」

 

ザ「なんで!?」

 

 


朝、中庭で小鳥が鳴いて、ルキウスは日向であくびをしている。

 

任務の説明まで、本部に泊まっていた2人。

準備の出来たミハイルはアイザックを呼びに行く。

 

ミ「おい、行くぞ」

アイザック呼びに来たミハイル。

だがまだ着替えていたアイザックは後ろ向きにハッとすると慌てて背中の傷を隠す。

 

ミ「…それ古傷か?」

 

ザ「え、ええ、昔少し…」

 

と、言いにくそうにするアイザック
言及せずにミハイルはただ

 

ミ「ふーん」
というだけだった。

 

組織の建物の入り口に2人の人物が立っている。
1人は、アイボリー色の上着を着て中には祭服を覗かせた、藍色で短めのまばらな髪型の、銀の瞳をキラリとさせた少年。
もう1人は、黒のトレンチにベージュのスーツと青いシャツの、金髪で丸みを帯びた髪型に、丸眼鏡の奥に気怠げな明るめの茶色を揺らす瞳の青年。

 

アイザック「準備は いいですか?」

 

ミハイル「いつでも」

 

少年が扉を開けようと押すも重いのか中々開かない。
フッと少し笑った青年が後ろから手を貸すと、ようやく扉が開く。

 

2人は揃って外へと歩き出した。

 

 

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